2017年10月の主なニュースより。
1. ネットライフ1万人調査より
日本経済新聞社が、日本の人口構成に応じて全国の約1万人から回答を得てまとめた調査結果です。2012年から始めて今年は6回目になります。10月頃に主に日経MJで公表されています。
日経MJ 2017/10/18-1面「欲しいモノのスマホの中、インフルエンサー、ライブで商品紹介」という記事によると、ネットライフ1万人調査で、特に若い世代では欲しいモノを見つけて買う手段としてスマホの活用が浸透していることが明らかになりました。そのため、企業もSNSでインフルエンサーを活用することが一般的になってきました。
また、日本経済新聞2017/10/18「本社調査、食料品・日用品伸びる、ネット消費額 7.9%増」という記事によると、1年間のネットでの消費額は21万2500円と、1年前の前回調査より7.9%増えた。特に、ジャンル別の平均購入額では、「食料品・飲料」が12.1%増、「生活用品」が17.3%増。
2. ZOZOTOWN、「送料自由」の試験導入
ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイは10月、利用者の都合や気持ち、諸事情に合わせて自由に送料を設定できる「送料自由」を試験的に実施しました。その試験導入結果をうけ、11月1日より送料を「一律200円」に変更することになりました。その理由は次の通り。
「送料は無料が当たり前」というご認識が一定数ある一方、「送料は有料であり、相当の負担をして当然」というお考えもある事が分かり、その割合はおよそ半数ずつでした。そして、皆様のご意見を平均すると100円程度の送料をご希望されている事が分かりました。
これを受け、当社としては、送料は本来無料ではなく有料である事の社会的認知を広げながら、出来る限り皆様のご希望である送料100円程度での配送を実現するための企業努力を惜しまぬ事をお約束する所存です。
スタートトゥデイは、以前より「送料無料」を疑問視していたこともあり、試験導入を行うことで、利用者の意見を吸い上げるかたちで、送料を「一律200円」に変更したわけです。うまいやり方だと思います。
3. セブン&アイとロハコが提携。IYフレッシュを出店
通販新聞 2017/10/26号で報じられていたニュースです。「LOHACO(ロハコ)」の「マーケットプレイス」に生鮮品をネット販売する「IYフレッシュ」を出店するとのこと。
特徴は、「時短調理」「待たない配送」で訴求するとのこと。調理しやすいカット野菜や温めるだけで食べられるレトルト食品など5000点を展開し、アスクルが展開する1時間刻みの時間指定配送サービスを活用。つまり、ネットスーパーとは異なるユーザ層を狙うわけです。まずは都内からですが、どの位の利用者数を得られるかで、今後の展開を考えるのでしょう。
4. しまむらがEC開始へ
通販新聞 2017/10/12号の記事によると、しまむらが来年メドにECを開始するとのこと。まずはスマホでチェックして気になった商品を最寄り店舗で受け取れる「"疑似EC"から始める」ようです。しまむらは、ネットへの展開が遅かったのですが、とうとう始めるようです。これも大きなニュースだと思います。
成立したビジネス方法特許より
以下、特許公報発行日が2017年9月のeビジネス関連の特許は、310件でした。ざっと見ましたが、この中で特に紹介したほうがいいような特許はありませんでした。ですので、今月は紹介する特許はありません。