成立したeビジネス/デジタルビジネス関連の特許で、特許公報発行日が2019年6月のものは347件でした。それらの中から次の4つをご紹介します(ダイレクトリンクを張る関係で前々月に発行された登録特許から選んでいます)。
アップル インコーポレイテッド 決済用ユーザインターフェース(特許6532950)
2019年6月19日発行。
近距離無線を介した決済を行う際に、生体センサを使用して指紋を検出する仕組みに関する発明。Apple Payでの支払い認証を、指紋認証で行う場合の発明のようです。
LINE株式会社 端末、情報処理方法、及びプログラム(特許6533085)
2019年6月19日発行。
近距離無線通信を用いて付近にいる複数のユーザとの関係を登録する仕組み。2015年8月に提供を開始して既にサービスを終了しているリアルタイム位置情報共有サービス「LINE
HERE」に関する発明のようです。特許だけ残ったようです。
株式会社Origami 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム(特許6523583)
2019年6月5日発行。
店舗内の具体的な場所(例えば顧客テーブル等)毎のスマホ決済に関する発明のようです。
株式会社帝国データバンク 企業特性可視化システム及びプログラム(特許6532620)
2019年6月19日発行
企業特性を可視化するために、コネクタ度、ハブ度、雇用貢献度、利益貢献度の偏差値の高低に応じて、それぞれの配置位置及び大きさが決定されるという発明。まだサービスの発表はされていないかもしれませんが、特許を見るとおもしろい図が出てきます。なお、コネクタ度、ハブ度などについては、帝国データバンクのビッグデータ分析のページに解説されています。
その他、主なeビジネス関連の動向より
その他、eビジネス/デジタルビジネス関連で注目すべき情報です。先月発表の情報より。
マイクロソフト、AWS抜いてクラウド世界首位
英調査会社IHSマークイットが調べた2018年のクラウドサービスの売上高ベースの市場シェアで、米マイクロソフトが米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を逆転し首位に立ったことが分かった、とのこと。数年前まではアマゾンが圧倒的な首位と言われていましたが、マイクロソフトが攻勢をかけて逆転しました。
専門店、ネット通販の収益化に苦慮 黒字は44%どまり
日本経済新聞社が実施した2018年度の「専門店調査」より。専門店がネット通販の収益化に苦慮していることを表している数値です。詳細は日経MJ2019/7/10の専門店調査の結果に載っています。
受発注革命 迫る「2023年問題」、今こそシステム刷新の絶好機
日経コンピュータ、2019年7月11日号の特集(pp.20-33)より。EDIの普及状況が取り上げられています。また、取引の効率化だけでなく、大量の受発注データを蓄積すれば決済や与信などにも活用できる、等も指摘。