成立したeビジネス/デジタルビジネス関連の特許で、特許公報発行日が2020年4月のものは580件でした(実用新案1件を含む)。それらの中から次の4つをご紹介します(ダイレクトリンクを張る関係で前々月に発行された登録特許から選んでいます)。
株式会社エポスカード、株式会社エムアンドシーシステム クレジット管理システム(特許6674179)
2020年4月1日発行。
丸井グループの子会社2社による特許。オンラインショップ内の支払いに即日利用できるエポスかんたん決済に関する特許のようです。自動審査をあわせた仕組みで特許が成立したようです。
株式会社セブン銀行 入出金装置(特許6679674)
2020年4月15日発行。
入出金装置で撮像した画像から推定される属性情報と、入出金装置での取引情報とに基づいて、コンテンツを表示する入出金装置の特許。セブン銀行の新ATM(ATM+)には高性能カメラが付くようですので、
このようなことができるようになるのでしょう。
ecbo株式会社 店舗における荷物預かりのための装置、方法及びそのためのプログラム(特許6681353)
2020年4月15日発行。
店舗で荷物を預かってもらうエクボクロークに関する特許のようです。荷物のそれぞれの写真を管理する仕組みに関する発明。
株式会社お金のデザイン、東日本旅客鉄道株式会社 ポイント投資システム、及び投資ポイント管理方法(特許6679639)
2020年4月15日発行
2017年のJR東日本スタートアッププログラムで採択されたアイデアに関する特許のようです。ベンチャーと協業する企業が増えていますので、今後もこのようなベンチャーとの 共同出願が増えるでしょう。
その他、主なeビジネス/デジタルビジネス関連の動向より
その他、注目すべき情報です。主に先月発表の情報より。
無印、アマゾンで販売開始 コロナ禍のECシフトで自社出荷に遅れ
日経ビジネスのサイトより。良品計画は5月1日、米アマゾン・ドット・コムのECサイトで約250種類の「無印良品」の商品の販売を始めたと発表。理由は、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言で、店舗が入居する商業施設が軒並み休業。ECへの注文が殺到し、さばききれなくなっていた、ためとのこと。新型コロナウイルスの影響は大きいです。日経ビジネス
2020/05/18号「時事深層」にも同様の記事があります。
政府がようやく新型コロナ関連で初のオープンデータ、でも重要なあの数字は積み残し
日経XTECHのニュースより。厚生労働省と内閣官房は2020年5月14日、20床以上を持つ全国の病院について、「外来診療を受けられるか」や「入院できるか」といった開業状況を日次で集計したオープンデータをCSV形式で提供し始めた、とのこと。このようなオープンデータの公開が望まれていました。
さらばクラウド自前主義、NRIが世界で初めて自社DCにOracle Cloudを取り込むワケ
日経XTECHのニュースより。野村総合研究所(NRI)がクラウド基盤の自社開発をやめ、世界規模で展開するパブリッククラウドサービスの提供基盤そのものを自社データセンター(DC)に引き込んで使う、とのこと。パブリッククラウドをそのまま使うと、障害発生時の対策を立てにくいため、このような方式にするとのこと。