成立したeビジネス/デジタルビジネス関連の特許（FI=G06Q）で、特許公報発行日が2021年8月のものは552件（うち実用新案2件）でした。それらの中から次の4つをご紹介します（ダイレクトリンクを張る関係で前々月に発行された登録特許から選んでいます）。
株式会社オプティム 管理システム、情報処理装置、管理方法、及びプログラム（特許6915127）
2021年8月4日発行。
テレワーカーの勤務状態を公平に評価する管理システムに関する仕組みの特許ですので、オプティムのテレワーク支援サービスOptimal Biz Teleworkに関する発明と思われます。
スクエアワン株式会社 起業家による起業を支援するためのコンピュータシステム、そのコンピュータシステムにおいて実行される方法およびプログラム （特許6914535）
2021年8月4日発行。
「会社の顧問税理士が、会社の承継後の少なくとも所定の期間の間、その会社の財務に関する業務を引き続き行うこと」を保証するサービスを含む事業継承の仕組みの特許。スクエアワンが運営する事業承継×起業のプラットフォームSTABIZ（スタビズ）に関する発明と思われます。
株式会社ＺＯＺＯ サーバ及び商品提供システム（特許6916095）
2021年8月11日発行。
定期便サービスでスタイリストが選定する方式に関する仕組みですので、ZOZOTOWNの「おまかせ定期便」（既に終了）に関する発明と思われます。
株式会社Ｔｏｒｅｒｕ 手続補正書作成システム、手続補正書作成方法及び手続補正書作成プログラム（特許6912786）
2021年8月4日発行。
削除対象の商品/役務一覧と追加対象の商品/役務一覧を表示し、そこからユーザーが選択して手続補正書を作成する仕組み。商標登録がクラウド上で簡易にできるというサービスToreruに関する発明のようです。
その他、主なｅビジネス/デジタルビジネス関連の動向より
その他、注目すべき情報です。主に先月発表の情報より。
DXレポート2.1（DXレポート2追補版）
経済産業省より8月31日に発表されました。DX推進をさらに進めて、「デジタル産業」の形について言及したレポートです。「0.1」だけ進んだという感じではなく、ベンダーを含む業界全体の在り方を論じているので重要なレポートだと思います。IT LeadersやSBクリテイティブのサイトに解説があります。
NTT東日本、売らない小売店 行動データで稼ぐ
9月16日の日経の記事より。7月に渋谷駅に開店した全国の特産品を集めたショップは、その場では実物の商品を販売せず、「店を訪れる消費者の動きや会話を集めて分析し、販促データとして月3万3千円で出品者に販売する」というRaaS型の店舗とのことです。b8taのような狙いの事業です。
サイバー身代金、支払い5割 金額急増し攻撃に拍車
日経の9月20日の記事より。「米セキュリティー大手プルーフポイントが主要7カ国の3600の企業・団体（従業員200人以上）に実施した調査によると、2020年に約2400団体がランサム被害を受けたと回答。うち52%（約1200団体）が身代金を払ったと答えた」とのこと。国別では米国が87%、日本も33%の企業が支払ったとのこと。最近は、暗号化するだけでなく、機密情報を漏らすといって脅迫するようです。