成立したeビジネス/デジタルビジネス関連の特許(FI=G06Q)で、特許公報発行日が2021年10月のものは494件(うち実用新案1件)でした。それらの中から次の4つをご紹介します(ダイレクトリンクを張る関係で前々月に発行された登録特許から選んでいます)。
LINE株式会社 情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム(特許6944277)
2021年10月6日発行。
ソーシャル・ネットワーキング・サービスにおけiるユーザの情報に基づいて、ユーザの決済についての信用度を算出する仕組み。信用度に応じた特典の付与も。ですので、この発明は、LINEスコアに関する発明と思われます。
サントリーホールディングス株式会社 自動販売機、システム、サーバ装置、排出方法、情報処理方法、およびプログラム(特許6951599)
2021年10月20日発行。
2以上の人の間でのコミュニケーションを活発化することを支援する自動販売機を提供できるという発明。2人でタッチすると無料になる!?社長のおごり自販機というコミュニケーションを促進するために企業内に設置する自販機に関する発明と思われます。
三井住友カード株式会社 収支管理システム、方法およびプログラム(特許6947897)
2021年10月13日発行。
親子間のコミュニケーションを促進する機能が付された、親子で共同して利用可能な収支管理システム、という発明。かぞくのおさいふアプリの「子どものおこづかい管理」機能に関する発明と思われます。
トムス株式会社 楽曲配信システム(実登3234578)
2021年10月21日発行。
実用新案ですが、実際の事業に関わっていると思われますのでご紹介します。楽曲の配信を希望するユーザに対し、会員カードや電子メールからのダウンロードではなく、ティーシャツ等の身近な商品からのダウンロードを可能するというもの。トムスのGARMENT TUNESに関する実用新案と思われます。電子透かしが使われています。
その他、主なeビジネス/デジタルビジネス関連の動向より
その他、注目すべき情報です。主に先月発表の情報より。
五反田バレー、脱「仮住まい」 スタートアップ根付くか
日経産業新聞 2021/11/10-1面より。五反田が、本格的なスタートアップの集積地になりつつある状況が報じられました。スタートアップの集積地は澁谷などが有名です。五反田は地味な場所ですが、オフィス賃料の安さや周辺の暮らしやすさが魅力のようです。
オンラインモールがOMOの仕組みを導入
OMOショップは丸井などが先行していましたが、オンラインモールがOMOに対応するようになりました。楽天は東急百貨店と提携して渋谷にOMO型店舗を開店しました。また、ZOZOは、OMOプラットフォームZOZOMO(ゾゾモ)の提供を始めました。
ベータ「体験型店舗」食に拡大
日経MJ 2021/11/10より。RaaS(Retail as a Service)で「売らない店舗」の体験型施設を運営する「b8ta(ベータ)」は食品の取り扱いを本格化する、とのこと。試飲や試食ができるというのは、利用者にとってもありがたいですし、食品メーカーにとっても反応が分かるのはありがたいでしょう。