成立したeビジネス/デジタルビジネス関連の特許(FI=G06Q)で、特許公報発行日が2021年12月のものは542件(うち実用新案1件)でした。それらの中から次の4つをご紹介します(前々月に発行された登録特許から選んでいます)。

株式会社オプティム  プログラム、方法、情報処理装置及びシステム(特許6982672)

 2021年12月17日発行。
 学習済みモデルの購入希望者が、任意の開発者により生成された学習済みモデルを購入可能な場を提供する、という課題のための発明。学習済みモデルの売買においてバージョン情報管理や精度の検証を含む仕組み。この特許は、OPTiM AI Camera Enterpriseのページに出てくる「OPTiM AI Marketplace」に関する発明と思われます。発明者は、菅谷俊二社長。

BABY JOB株式会社+ユニ・チャーム株式会社 提供装置、提供方法及び提供プログラム(特許6987115) 

 2021年12月22日発行。
 保育園等の家庭外において、おむつやおしりふき等の不織布製品を利用者に提供するサービスのユーザビリティを改善することを目的とする発明。この特許は、手ぶら登園という、おむつを保育施設に直接届ける定額制サービスに関する発明(HP上で発表あり)。

マネックス証券株式会社+株式会社ジェーシービー 価値情報決定システム(特許6985358)

 2021年12月22日発行。
 消費者に対し特定の事業者等の商品又は役務の提供を繰り返し利用することを促す、という発明。この2社による共同開発に関する発明と思われます。

株式会社メルカリ コンピュータの制御プログラム、制御方法、コンピュータ、端末装置の制御プログラム、端末装置 (特許6978244)

 2021年12月8日発行。
 商品に関する画像情報から、商品を特定し、特定された商品に関する取引情報に基づき、商品の推奨販売価格を設定する、という発明。持ち物の推定販売価格を可視化し一覧で表示する「持ち物リスト」機能の中の「売れるかチェック」(持ち物の写真を撮ると相場や売れやすさが分かる)機能に関する発明と思われます。

 

その他、主なeビジネス/デジタルビジネス関連の動向より

 その他、注目すべき情報です。主に先月発表の情報より。

デンソーテン、ドラレコ、つながる車の「目」、データ共有で事故予測 データビジネスに注力
 日経新聞 2022/1/13 DXTRENDより。ドライブレコーダー各社が映像データを使った変革を急ぐ。デンソーテンは車や歩行者の動きから事故を予測。コネクテッドカー(つながる車)の普及を見据え、ドラレコが車の目となり事故や渋滞情報を他の車と共有する未来像を描く、という記事。自動車メーカーだけでなく、自動車部品メーカーもCASEへの対応・生き残りに必死という感じで、様々な新サービスへ展開しています。

ベイシアグループのハリネズミ経営 3社3様のとがったDX
 日経コンピュータ 2022年1月20日号の特集より。プロCDOを3人招聘 土屋流「とがる経営」、要望を2時間で実装 カインズのDX部隊、ゲリラ販促で売上激増 ベイシア内製の威力、データ基に店舗運営 ワークマンの分析体制、グループ横断DXへ 戦略会社を新設、といった記事が並びます。国内の小売企業の中ではDXの先駆者という感じです。

ファンづくりの極意 薦めたいブランド1万人調査 PART1 大きさだけでは勝てない EC首位にヨドバシ
 日経ビジネス 2022年1月31日号の特集より。ECサイトの首位はヨドバシ・ドット・コム。楽天、アマゾンの2大サイトを上回った。「品ぞろえは劣っても、利用者がシンプルに買えることが重要」と考え、自社で仕入れて、価格や配送、届ける期間などの対応を一律に管理することにこだわった。また、ヨドバシはどんなに安い商品でも送料が無料で、しかも最短即日で届ける、という記事。ヨドバシがネット販売で生き残るために本気で取り組んでいるのが分かります。


 

 

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