成立したeビジネス/デジタルビジネス関連の特許(FI=G06Q)で、特許公報発行日が2022年10月のものは707件(うち実用新案5件)でした。それらの中から次の4つをご紹介します(前々月に発行された登録特許から選んでいます)。
株式会社ふくおかフィナンシャルグループ プログラム、情報処理装置及び情報処理方法(特許7153818)
2022年10月14日発行。
「短期的な収支管理や情報提供から長期的な資産形成、その先の消費に至るまでシームレスにユーザの経済活動をサポートできる技術の提供」を目的とする発明。ふくおかフィナンシャルグループによる「みんなの銀行」のBox機能(貯蓄預金の中のバーチャル口座)に関する特許と思われます。なお、この特許は分割された出願が成立したものであり、既に第一世代の出願が特許成立済です(特許5936760)。
株式会社プチジョブ マッチングシステム、マッチング方法及びプログラム(特許7162381)
2022年10月28日発行。
プチジョブという1日のみの仕事のマッチングサービスに関する特許のようです。適切に求職者の属性を区分して、この区分した属性に基づいて、雇用者と求職者とをマッチングする仕組みの発明。このような求人サイトでの特許取得が目立ちます。
キッコーマン株式会社 サーバー装置、相性判定方法および相性判定プログラム(特許7152434)
2022年10月12日発行。
専門的な知識や経験がなくとも、相性が良い料理と調味料との組み合わせがどれであるかについて容易に把握するため、料理から知覚される特徴の特徴量と、調味料から知覚される特徴の特徴量との相関に基づいて、料理と調味料との相性を判定する仕組みの発明。「新規性喪失の例外の表示」によると、「これで差がつく!しょうゆの選び方 香りが導く新しょうゆ活用術読本」等で出願前に開示されているとのこと。
株式会社スーパーホテル カーボン・オフセット活動支援宿泊システム(実登3239609)
2022年10月27日発行。
カーボン・オフセット活動に参加した宿泊プランを実現する仕組みの実用新案。スーパーホテルの「ECO泊」に関する実用新案と思われます。
その他、主なeビジネス/デジタルビジネス関連の動向より
その他、注目すべき情報です。主に先月発表の情報より。
都財政の見える化ボード
東京都財務局が「予算」「決算」「財務諸表」などの都の財政をダッシュボードで公開。可視化にはマイクロソフトの分析ツール「Power BI」を活用。ITmediaの解説あり。
ファミリーマートが人型AIアシスタントを導入
プレスリリース(11/28)より。以前より、伊藤忠商事とともに開発していると聞いていましたが、正式な発表がありました。店舗に設置されたタブレット端末で稼働。2023年度末までに5,000店舗へ導入予定、とのこと。
南房総市教育委員会 ランサムウエア攻撃で全校務データ消失
日経コンピュータ 2022/11/10号より。病院がランサムウエアの被害にあっているという話は聞いたことがありましたが、小中学校の業務のデータが被害にあったとのことです。