成立したeビジネス/デジタルビジネス関連の特許(FI=G06Q)で、特許公報発行日が2023年7月のものは689件(うち実用新案5件)でした。それらの中から次の4つをご紹介します(前々月に発行された登録特許から選んでいます)。
株式会社セブン銀行 取引システム、取引装置、およびプログラム(特許7315760)
2023年7月26日発行。
ATMからコード情報 (QRコード等)を含む誘導レシートを印刷して、顧客の所有する携帯端末にて手続きを行うように誘導する仕組みの発明。セブン銀行の新型ATMを活用した手続受付サービスに関する発明と思われます。
株式会社ジムウイン 知的財産情報管理システム、知的財産情報管理サーバ、情報処理端末、知的財産情報管理方法、および知的財産情報管理プログラム(特許7306762)
2023年7月11日発行。
知的財産に関する案件情報の管理を代理人に依頼した依頼人が、代理人が管理する案件情報を、商品情報と対応付けて確認できる、という発明。この会社の特許管理サービスの「共有バックオフィス機能(簡単に業務代行を依頼)」に関する発明と思われます。
TIS株式会社+株式会社博報堂 発想支援システム、発想支援方法、プログラム(特許7308059)
2023年7月13日発行。
複数の文字列間の関連度に応じたグラフ表示と複数の使用例を表示することによる発想支援の仕組みの発明。TISと博報道が共同開発した発想支援クラウドサービスAIブレストスパークに関する発明と思われます。
CBcloud株式会社 プログラム、方法、情報処理装置(特許7317406)
2023年7月31日発行。
ドライバーを評価するうえで、過去の一定回数の運行を評価の対象とすることで、各ドライバーの配送の頻度に依存しない評価が可能になりえる、という発明。PickGoスコア(PickGoの配送パートナー評価制度)算出の改良については発明のようです。
その他、主なeビジネス/デジタルビジネス関連の動向より
その他、注目すべき情報です。主に先月発表の情報より。
経済産業省 電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました
2023年8月31日、経済産業省が「令和4年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」の調査結果を発表。10年以上、毎年発表されているデータです。BtoC-EC市場規模は、22.7兆円(前年20.7兆円、前年比9.91%増)に拡大。コロナ前の伸び方に戻りました。
ガートナーが2023年の日本版ハイプ・サイクル発表
日経クロステックのサイト 2023/8/17より。生成AIやデジタルツインは過度な期待のピーク期。メタバースやWeb3、NFTは、2023年版では幻滅期に入った。ブロックチェーンは、啓発期に近づいている?
ChatGPT、広がる社員の不正利用 内規に反した銀行員23人
日経ビジネス 2023/8/28号より。便利ですから、今後も不正利用は増えるでしょう。