成立したeビジネス/デジタルビジネス関連の特許/実用新案(FI=G06Q)で、特許公報発行日が2024年5月のものは891件(うち実用新案3件)でした。それらの中から次の4つをご紹介します(前々月に発行された登録特許から選んでいます)。
株式会社アンドパッド 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム(特許7486748)
2024年5月20日発行。
アンドパッドは、建築・建設現場向けサービス「ANDPAD」を提供する会社。この特許は、複数のアプリケーション間で情報の連携を行う仕組みなので、ANDPADと連携して利用できる外部サービスのプラットフォームANDPADアプリマーケットでのアプリ間連携に関する発明と思われます。
KDDI株式会社+株式会社ディーカレット プログラム、決済管理システム、及び決済管理方法(特許7487885 )
2024年5月21日発行。
新規性喪失の例外の表示あり。両社でブロックチェーン上に発行したデジタル通貨の処理を自動化する検証をした仕組みに関する特許のようです。
ENEOS株式会社 情報処理システムおよび情報処理方法(特許7479314)
2024年5月8日発行。
カーリースの利用者の利便性を高める技術として、カーリース会員にはサービスステーションで値引きを行う仕組みの特許。燃料特別価格 ENEOS 新車のサブスクのようなサービスに関する発明と思われます。
ミサワホーム株式会社 テレワーク空間評価プログラム(特許7490515)
2024年5月27日発行。テレワークを実施しようとする場所がテレワークで実施しようとする業務に適した環境であるのかをユーザが把握できるようにするための発明。ミサワホーム総合研究所の仕事の種類と在宅勤務に適した空間特性〜業務によって異なる最適環境 21のワークと4象限〜の研究成果に基づく発明と思われます。
その他、主なeビジネス/デジタルビジネス関連の動向より
その他、注目すべき情報です。主に先月発表の情報より。
日経MJ 上期ヒット商品番付
2024年の上期ヒット商品番付が発表されました。詳細は、日経MJ 2024年6月5日付けにて。横綱は「新NISA」と「円バウンド」。その他、イマーシブ、ドラマ「不適切にもほどがある!」、JRE
Bank など。
経営に効く AI実装のコツ50 先進20社の苦労と学び
日経ビジネス 2024年6月24日号の特集。 日経コンピュータの特集ではありません。日経ビジネスにこのような特集が組まれたことに、生成AIのインパクトの大きさを感じます。
JR東日本「スイカ」で中長期戦略、『移動のデバイス』から『生活のデバイス』へ
日刊工業新聞 2024年6月5日より。2027年度までに「えきねっと」や「モバイルスイカ」などの約20種類の各種IDを統合しクラウドネットワークを利用した新しい鉄道チケットシステムを始める。28年度にはスマートフォン用アプリケーション「スイカアプリ(仮)」を開始し、金融や健康、学び、地域サービスと連携した機能を提供する。というように『生活のデバイス』として顧客へ入り込む戦略。